勉強会を終えて少し考えを修正。
以下、皆さんに指摘いただき、なるほどと思ったこと。
まず、この本が著者の講義を記録した学生の「授業ノート」をベースにしていること。
だから首尾一貫した主張と言うより、講義ごとのトピックを連ねた構成になっている。
各章の脈略を排した「短編集」と読むとよい。
なるほど。
次に、リーンスタートアップとは小さい規模から初めるということだが、著者の主張は、小さくても圧倒的シェアをとれる事業から始めるべきだということ。
競争が激しい市場に身を置くのではなく、常に競争のない独占を目指し、かつ市場規模の大きい分野に賭ける。
とにかく1番を目指し、価格競争に巻き込まれないようにする。
旧ニッチャーに留まらずに大きな規模の「独占」を目指せと言う声には耳を傾けたい。
3つ目は、著者の経歴を見ると、ビジネスの嗅覚が鋭く、相当頭の回転の速い天才肌の人だということ。
天才ゆえにあっちこっちに話が飛ぶ。
天才の判断基準を文字にするのは絶望的に難しいということだろう。
最後に、そもそもビジネス書は、なにかのヒントになればよいので、主張が一貫していなくても構わないということ。
そりゃそうですよね。
読み手が主人公で、情報は思考の部品の一つに過ぎないわけで。
ということで、頭が少し柔らかくなった楽しい勉強会でした。