キーエンスから学ぶこと (2018.6.11)

日本の時価総額ランキングトップはトヨタ。NTT、NTTドコモ、三菱UFJ、ソフトバンクと聞きなれた大御所が続きます。

そして、その次の第6位がキーエンス。税引前利益の売上高比率が50%を超え、平均給与は1800万円と破格の高収益企業です。

土曜日の桜橋ビジネス勉強会で、同社の元社員で現セルム社の石田さんに同社の事業システム・営業システムをお話しいただきました。

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なぜ、安い原価の製品を高価格で販売できるのか。なぜ競争相手にキャッチアップされて価格競争に陥らないのか。

中間流通を通さない直接販売なので顧客ニーズが掴めること、
高収益の製品に絞り込むことで営業活動の質・密度と利益獲得の両立ができていること、
誰でも売れるような営業マネジメントの仕組みがあること、
即納体制があるのでお客さんの工場ラインの機会損失を最小限にできること、
外注工場を活用することで原価を押さえていること、

などが議論されましたが、「これだ!」と核心を突くような答えは見つかりませんでした。

まあそれは当然のことで、簡単に分かる(=言語化できる)ような強みは模倣されてしまうはずですから、まねできるようでまねできないということこそ本当の強みなのでしょう。

 

少なくとも確認できたことは、個人の能力のばらつきを抑える徹底した仕事の標準化と、その定められた仕事を高い意欲で実践する戦闘力の高い社員の採用が好業績を支えているということです。

このことは同時に、仕事の自由度が少なくて高い成果のプレッシャーがあり、精神的・肉体的な戦闘力の維持が大変だということでもあります。

その苦痛の対価としての高額賃金ではありますが、長続きしにくい仕事とも言えそうです。直近の平均勤続年数は約12年ですから、これを短いとみるか、”まあまあ”とみるか。

 

企業価値を上げるというビジネスの目的を忠実に追及すると、仕事を標準化することに行き着きます。

製造工程では当たり前のことですが、これからは営業工程にメスを入れる会社が強くなっていくでしょう。

その副作用として、かつての工場が「労働疎外」という言葉で非難されたのと同様、仕事の手ごたえ、やりがい、面白さといったものが失われていき、それに対する処方箋も必要になるはずです。

また、仕事が標準化されると、必要になるのは実行力(戦闘力)のある社員ですから、ますます”優秀な社員”の評価軸が単一なものになることも考えられます。

 

高業績の追求と、自分らしい仕事の両立。

このようなビジョンはロマンチックに過ぎるでしょうか?

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