イノベーションは、劇的なコストダウンとして世の中に現れる(2018.9.9)

土曜日の桜橋ビジネス勉強会でZOZOスーツを取り上げました。ゲストスピーカーは元ワコール人間科学研究所長の篠崎さん。ヒトの体を測り続けてきた大御所の目でZOZOスーツの可能性を語っていただきました。

氏の評価は、まさにアパレル業界のゲームチェンジャーであると。服を作るうえでZOZOスーツの計測制度は必要十分。少し前まで数百万円かかっていたサイズ計測装置が、スマホの活用でタダ同然になったようなもの。これで受注生産が普通になれば、宿命的に在庫問題に悩まされ続けてきたアパレル業界の採算構造が変わる。イノベーションは、劇的なコストダウンとして世の中に現れるということですね。

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測定技術が確立された次の課題は、サイズデータからどのような製品設計に転換するか。体に合えばよいということではなく、格好よく見えるように型紙をこしらえなければいけません。ベテランのオーダー職人の知恵をいかにシステムに取り組むかが課題のようです。

アパレル業界は知的財産の保護が難しいというお話もいただきました。そもそも流行というのは、売り手が互いの製品を「パクリあう」ことから生まれます。パクる方だけでなく、パクられる方もそれで評判が高まって需要が拡大します。

そんな中で継続的な競争優位を持とうとすれば、デザイン以外の事業システムに着目せざるを得ません。顧客接点のつくり方や物流。これはZOZOがこれまで追求してきたことです。それにサイズ測定、製品設計、製造工程のイノベーションが加わります。論理的には隙のない勝てる仕組みと言えるでしょう。直近の決算発表でも、ZOZOスーツの立ち上がりは絶好調との発表があったばかり。既にグローバル展開も視野に入れた増産体制も整えつつあるようです。

他国でもこの仕組みがうまく回るのか、女性のマーケットにも受け入れられるのか、女性のインナーウェア開発はうまくいくのか。アパレルやネットの巨人が黙って見ているとも思えません。これからも引き続き注目していきたいと思います。

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