3つの思考の相互矛盾

3つの分野は、下記のようにそれぞれに相互矛盾を抱えています。

○会計思考VS. 戦略思考: 短期志向VS.長期志向
会計的な成果を現在価値で考えると、できるだけ早く成果を上げることが求められ、必然的に短期志向になります。
一方で、戦略思考は、短期的な成果を犠牲にしてでも将来のためにお金を使う思考です。一般的に、短期的な成果と長期的な成果はトレードオフ関係にありますから、戦略思考には強い意志の力が必要になります。

○会計思考 VS. マーケティング思考: 機動性VS.標準化
マーケティング思考は、顧客に視点を置き、顧客の望みに機敏に対応することを求めます。顧客の求める価値を提供するために、活動を修正しつづけなければなりません。
この考え方と会計思考は対照的です。ビジネスの効率性を向上させるためには、活動の標準化が望ましいからです。

○マーケティング思考 VS. 戦略思考: 組織外部への適応VS.組織内部の秩序
マーケティング思考は、顧客の望みに適応する上で、競合企業のプレッシャーを常に受け、買い手の審判にさらされています。一瞬たりとも気が抜けないマーケティング思考は、組織に疲弊感をもたらします。
戦略思考は、元来不確実さを克服するために行われます。外部環境に適応するために市場環境分析を行いますが、その根底には組織内部者の思いや志があります。そのため、戦略思考は組織の内側に意識が向かうことになります。

私たちは、このような相互矛盾を理解したうえで、状況に応じた意思決定をしなければなりません。これらの思考の要点をコンパクトに学習するプログラムが、ビジネス基本思考研修です。企業価値を目的とした、会計・マーケティング・戦略の思考の筋道を示します。

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