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未来レポート

『未来レポート』を作成しました

小冊子『未来レポート ~AI時代のビジネスとキャリアを考えるための思考実験ストーリー』を作成しました。
ひょっとしたら未来にはこんなことが起きるかもしれないという架空のストーリーを8編収めています。
ビジネスを俯瞰的に考える経営者の視点と、働き手のキャリアの視点の両方から議論できる内容です。
下記に<まえがき>を記します。
非売品ですので、ご興味のある方は「問い合わせへ」よりお申込み(無料)ください。

<まえがき>

本書は、ビジネスでの思考トレーニングの教材です。
技術の進化を前提にして、ひょっとしたら未来にはこんなことが起きるかもしれないという架空のストーリーを8編収めました。
現実の事象を基に思考実験を行い、未来時点での報告レポートという体裁にしました。
特に2026年現在のトピックとして、生成AIが何らかの影響を与えるストーリーとしています。
本書をトリガーにして、みなさまもさまざまな思考実験を試みてください。

トレーニング方法は、複数メンバーで議論をする演習形式を想定しています。
具体的な演習テーマ例は次の通りです。
①自分がその場にいたら、どのように考え、どのように行動するかを考える
②「そうはならないだろう」「この視点が落ちている」など、書かれている内容を批判的に読み、自説を組み立てる
③自分たちのビジネスの未来レポートを書いて、将来ビジョンを描く
副題にあるように、ビジネスを俯瞰的に考える経営者の視点、および働き手のキャリアの視点の両方から議論することができます。
それぞれのストーリーの後に、「ディスカッションのテーマ」をつけていますが、工夫次第でさまざまな使い方が可能ですので、ぜひオリジナルな演習方法を考えてください。

8編の内容を簡単にご案内します。
マーケティング分野にかかわるものが「1.自動運転」「2.ロボット食堂」「3.個人最適の暮らし」「4.占いマーケティング」、組織・人事分野にかかわるものが「5.ビジネスドッキリ研修」「6.コント会社」「7.副業前提」「8.ビジネスパーソンのアスリート化」です。

「1.自動運転」は、自動運転(搭乗者が必要なレベル4を想定)が広く普及したときに、どのようなサービスが生まれ、業界を超えたエコシステムが発生するかを記しています。「移動」は社会生活の根幹ですから、玉突き的にさまざまなサービス展開が考えられます。同時に、移動の負荷が下がることで、移動に対する価値観も変わっていくと思います。

「2.ロボット食堂」は、飲食店の調理プロセスが完全に自動化した世界を描いています。料理人はデジタル機器を使いこなすIT技術者に変貌します。今日のミュージシャンが、デジタル機材を使いこなすエンジニアになったことからヒントを得ています。

「3.個人最適の暮らし」は、携帯デバイスにより、空調・照明・家電などの制御が個人に最適化された生活を描いています。そのデバイスの普及は、結婚や子育てにも影響を与えています。子どものころから生活が「個人化」することで、家族という概念も変わるように感じています。

「4.占いマーケティング」は、占星術師によるマーケティングセミナーという舞台設定です。施策検討のロジックを重視するあまり、同質化競争に陥っている業界も多いのではないでしょうか。それを打破するのが「占い」という突拍子もないアイデアですので、ぜひ明確に反論してください。

「5.ビジネスドッキリ研修」は、新しい研修手法のアイデアです。経営リーダーになるためには、いわゆる「修羅場体験」が重要だとみなされていますが、それを人為的なトレーニングとして手法化できるでしょうか。

「6.コント会社」は、すべての仕事は各自に役割が与えられた演劇・お芝居だという発想で書きました。ありえない話ではありますが、「人材像」「ロールモデル」といったものに愚直にアプローチする方法として面白いのではないかと思っています。

「7.副業前提」は、タイトル通り、副業を前提とした会社に就職した人の話です。複数の会社で働くためには、社員は自分の専門分野を定め、さまざまな会社で応用できる能力を持たなければなりません。そのようなキャリア形成や人事制度は可能かどうかを問いかけます。

「8.ビジネスパーソンのアスリート化」は、生成AIが普及して仕事のパフォーマンスがさまざまな数値で測られるようになり、同時にトレーニングメソッドも高度化して、アスリートのような境遇になった世界を描いています。アスリートのようにパフォーマンスの個人差は広がり、自分に合ったトレーニングを探索する必要があります。AI時代に求められる「人間の能力」とは何かを考えます。

ビジネスにおける思考の醍醐味は、「答え」のない将来をあれこれ自由に考えることです。肩の力を抜いてお読みいただき、発想を広げたり深掘りしたりするきっかけとしていただければ本望です。

 

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