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桜橋ビジネス勉強会

宇宙は別格!

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月には大量の水があるらしい。
それを採取して、2040年までに月で千人が暮らす社会を作る。
宇宙ベンチャーのispaceが掲げるビジョンである。

できるかどうかは分からない。むしろノーチャンスばりに難しい。
それでも、いろんな人その気になって動き出す。
何が何でも月に行きたい人がたくさんいる。

人の熱がお金を動かす。
失敗するリスクは果てしなく、どれほど儲かるかも定かでない。
それでも、どうしてもロケットを飛ばし、月に行きたい人達が、何とか理屈をつけて金を工面する方策を編み出した。
ビジョンや目標の理想的な姿がここにある。
強く惹きつけるビジョンが行動に火をつけ、その後に燃料としてのお金がくべられる。

とは言え、お金を引き出すには、夢やあこがれだけでなく、合理的な目的が必要。
これまでは国家主導の軍事目的。
宇宙探索は60年前にロシアが先鞭をつけ、アメリカが追い越し、今では中国が猛追している。
最近では、地球資源の限界から、「多惑星に移住するサステナブルな人類の発展」という壮大な目的も掲げられている。
お金はどんどん宇宙に向かっている。

でも、根底にあるのは、採算度外視の好奇心や探求心。
人類がアフリカを出た時の海の向こう、大航海時代の地平線の向こうと同じ感覚だろうか。
いや、あこがれのレベルで宇宙は別格。
宇宙は広い空の向こうにあり、人の運命を操る星を配置する。
生物が何十億年と仰ぎ見てきた対象である。

だから、これからも宇宙にはなんだかんだ理由をつけてお金が回っていくと思う。
「永久に」と言ってしまってもいいのではないか。

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